ASADASHI
コンテンツ制作2026.07.23·読了 2·難易度: やさしい

AIで車のカスタム妄想を画像化する流れが来ている

朝の出汁版(通勤2分)

  • ポイント1: 画像生成AIを使って「実在しないカスタムカー」をリアルに可視化する投稿がXで注目を集めており、コンテンツ制作の素材としてAIが活用されはじめている
  • ポイント2: テキストや静止画だけでなく、ショート動画での解説発信(@masahirochaenが実践)など、1つのアイデアを複数フォーマットで展開する手法が広がっている
  • ポイント3: まずは自分の好きな題材(車・ファッション・インテリアなど)をプロンプトに入れて画像生成し、その結果をショート動画やSNS投稿の素材として使う流れを1本試してみるところから始めてみたい

出汁の素(深読みモード)

「妄想カスタムカー」をAIで画像化する投稿がXで広がっている

日産ティアナのR仕様カスタムを画像生成AIで可視化した投稿が、#AltimaGang というタグとともにXで注目を集めている。「実在しないけれどリアルに見えるカスタムカー」を一枚の画像に仕上げるこの手法は、自動車ファンのあいだで「妄想をビジュアル化する」新しい遊び方として定着しつつある。

注目したいのは、これが単なる趣味の投稿にとどまらない点だ。「こういうデザインが見てみたい」という潜在的な欲求を画像で出力し、それをSNSに流すことで反応を集める構造は、コンテンツとしての設計が成立している。ファッション、インテリア、プロダクトデザイン、建築パース——車以外のジャンルでも同じ文法が使える。画像生成AIは「まだ世の中に存在しないもの」を可視化するツールとして、ここに来て実用的な使われ方を見せ始めている。

1つのアイデアをテキスト・静止画・ショート動画に分解する作り方

今回の流れで興味深いのは、@masahirochaen がショート動画での解説まで展開していることだ。「画像を1枚作って投稿」で終わらず、そのアイデアやプロセスをショート動画というフォーマットで再利用している。

これは「1素材・多フォーマット展開」と呼べる手法で、AIを使い倒す人たちのあいだで広がっているアプローチでもある。構造としてはシンプルで、①アイデアを画像生成AIで可視化する、②その画像と解説テキストをショート動画に組み合わせる、③それぞれをXやInstagramなど適したプラットフォームに投稿する、という流れだ。

提案資料がそのままプロモ動画になる時代でも触れたように、「作ったアウトプットを別フォーマットで転用する」発想は、制作コストを下げながら接触頻度を上げる点で効果的だ。今回の車カスタム画像→ショート動画という流れは、その最も手軽な形の一例といえる。

また、生成AI画像がSNSに溢れる今、「本物か」を問う目が求められているで触れたように、AI生成画像の真偽を見極める視点も同時に育てておきたい。発信側として、「これはAI生成です」と明示する透明性が、信頼の土台になっていく。

どのジャンルでも使えるプロンプトの組み方:「妄想ビジュアル化」の基本構造

車カスタムで使われているプロンプトの構造を分解すると、以下の要素で成り立っていることが多い。

①ベースとなる実在モデル(例:日産ティアナ)→ ②カスタムの方向性(Rスペック仕様、スポーティ、レトロフューチャーなど)→ ③画像スタイルの指定(リアルなカーレンダー風、ショールーム撮影風、ストリートフォト風など)。

この「実在するもの × 方向性 × スタイル」の3軸は、車に限らず汎用的に機能する。たとえば「ユニクロのフリースをミリタリー仕様にリデザインしたプロダクトビジュアル、ファッション誌の撮影カット風」のように置き換えても成立する。

使うツールとしては、Midjourney、DALL·E 3(ChatGPT経由)、Adobe Fireflyなどが選択肢に挙がる。実在モデルをベースにする場合、著作権・商標への配慮は必要だが、「個人のSNS投稿」「学習目的のビジュアル化」という文脈では現状多くのケースで活用されている。商用利用を考える際は、各ツールの利用規約と対象モデルの権利関係を事前に確認しておきたい。

今すぐ試すなら:好きな題材を1枚画像にして、そのまま投稿素材にする

やり方はシンプルで、ハードルは低い。以下の順で動いてみると一本のコンテンツができあがる。

Step 1:題材を決める 車でなくても良い。自分が詳しいジャンル——スニーカー、カメラ、自転車、家具、ファッションブランドなど——から「こんなデザインがあったら面白い」という妄想を1つ選ぶ。

Step 2:画像を生成する ChatGPT(DALL·E 3)であれば、無料プランでも1日数枚の画像生成が可能。プロンプトは先述の「実在モデル × 方向性 × スタイル」の3軸で組む。スタイルの指定を「製品カタログ写真風」「CGレンダリング風」「ファッション誌撮影風」など変えると、クオリティの方向性が変わる。

Step 3:投稿またはショート動画に展開する Xに画像+「#AIで妄想した○○」的なタグをつけて投稿するだけでも完結する。もう一歩やるなら、Capcut や CapCut など無料のショート動画ツールで画像に解説テキストを乗せ、縦型動画に仕上げてReelsやTikTokに流す。

「完成品を出す」ではなく「妄想の過程を共有する」という発信軸は、完成度よりもアイデアに反応が集まりやすく、コンテンツ発信の入り口として試しやすい。

ここから先:生成画像をプロダクト企画の叩き台に使う

「妄想ビジュアル化」をさらに一歩進めると、プロダクト企画やクライアントへの提案資料の「初稿」として機能させることができる。

たとえば、新しいデザイン方向性を検討する際に、言葉で説明するのではなく「こういうイメージ」と画像を複数パターン出力して並べる。生成画像はあくまで「たたき台」だが、議論の出発点を作るスピードが圧倒的に上がる。Midjourney のパラメータで --v 6 --style raw を指定するとよりリアルな仕上がりになり、雰囲気を伝える素材として使いやすい。

API連携まで視野に入れると、決まったフォーマットのプロンプトをスプレッドシートから一括投入し、複数バリエーションを自動生成する仕組みも組める。ここまで来ると、「コンテンツ制作の量産ライン」が個人レベルで成立する。最初の一歩は1枚の妄想画像からで十分だが、その先にある使い方も頭に入れておくと、試しながら拡張しやすい。

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