ASADASHI
時短ハック
時短ハック2026.08.03·読了 2·難易度: やさしい

毎回ゼロから作るのをやめる。AIテンプレ化の流れ

朝の出汁版(通勤2分)

  • ポイント1: 資料・マップ・コンテンツ制作の現場で「毎回ゼロから作らない」ためのAI活用が広がっており、過去の成果物をAIに読み込ませて型化するアプローチが注目されている。
  • ポイント2: @shota7180 が実践するように、過去資料を数本アップロードして共通構成を抽出しテンプレ化する手順は、PowerPointに限らずあらゆる繰り返し制作物に応用できる考え方として受け止めたい。
  • ポイント3: まず手元にある過去の提出資料や制作物を2〜3本用意し、ChatGPT Workなどに「共通する構成と入力項目を抽出してテンプレート化して」と投げてみるところから始めると効果を確認しやすい。

出汁の素(深読みモード)

「毎回ゼロから」はAI時代の一番もったいない使い方

PowerPointを作るたびに、前回の資料を開いて構成を思い出すところから始めていないだろうか。営業資料、提案書、週次レポート——繰り返し発生する制作物ほど、実は「型」が存在している。ただしその型は、これまで誰かの頭の中にあるか、過去ファイルの山の中に埋もれているかのどちらかだった。

AIが変えるのは、その「型の発掘」プロセスだ。自分が過去に作った成果物を数本まとめてAIに読み込ませると、共通する構成要素、評価されやすい項目の順番、記入が必要な箇所などを一気に抽出できる。これはいわば「自分の過去の仕事からテンプレートを逆算する」アプローチで、外から持ってきた汎用テンプレートよりもはるかに自分の文脈に合ったものが出来上がる。

AIを「新しいものを作るツール」としてだけ捉えている人は、この「既存の資産を型化するツール」という側面を見落としがちだ。ここに気づくと、使い方がひとつ上のレイヤーに上がる。

ChatGPT Workで過去資料をテンプレート化する3ステップ

@shota7180 が紹介しているアプローチは、シンプルだが応用範囲が広い。手順は次の3つだ。

① 過去に提出した資料を数本アップロードする PowerPointやPDF、Wordなど形式は問わない。「なんとなく評価が良かった資料」「提出頻度の高い書類」を2〜3本選ぶのがポイント。ここで精度の高い資料を選べるかどうかが、出来上がるテンプレートの質を左右する。

② 共通する構成や評価項目を抽出させる 「これらの資料に共通する構成と、毎回埋めている項目をリストアップしてください」というシンプルな指示で十分機能する。複数の資料をまたいで「必ず入っているセクション」「毎回書く情報の種類」が可視化される。

③ 入力項目と記入例つきのテンプレートに変換する 「上記をもとに、次回から使えるテンプレートを作ってください。各項目に記入例もつけて」と続ければ、穴埋めするだけで完成に近い資料が作れるテンプレートが出力される。

この流れはPowerPointに限らない。企画書、提案メール、SNSの投稿フォーマット、週次報告——繰り返し作るものなら何にでも同じ考え方が使える。関数不要、Excel Copilotで数式を言葉で作るでも触れたように、Officeツールとの親和性は今後さらに高まる方向にある。

「型化」が本領を発揮するのは2回目以降

テンプレートを作ること自体に価値があるのではなく、「次回の制作時間がどれだけ変わるか」がこのアプローチの本質的な評価軸だ。

1回目はテンプレを作るための作業が発生するので、むしろ時間がかかることもある。だが2回目以降は、穴埋めと微調整だけで済む状態になる。毎週・毎月繰り返す制作物であれば、半年・1年単位で積み上がるコスト削減は相当なものになる。

注目したいのは、テンプレートは「一度作ったら終わり」ではないという点だ。「新しい提出物を数本追加してテンプレートを更新してください」と定期的にアップデートしていくことで、自分の仕事のスタイルが進化するたびにテンプレートも育っていく。ここまで使いこなせると、AIは「タスクをこなす道具」ではなく「自分の仕事の型を管理するシステム」に変わる。

AI複数使いが標準戦術に。Claude・ChatGPT・Geminiのクロスチェック術でも取り上げたように、AIをどう組み合わせて使うかという設計力が、使う側の実力差を生み出す時代になっている。テンプレート化はその設計の第一歩として位置づけていい。

まず手元の資料2〜3本を用意するところから始める

触りたい人は、今すぐできる最初の一手はシンプルだ。手元にある「繰り返し作っている制作物」を2〜3本探すところから始めてほしい。

使うツール: ChatGPT Work(ChatGPT Plusプラン、月額$20)。ファイルアップロードと複数ファイルをまたいだ分析が可能。

最初に投げるプロンプト例: 「添付した資料に共通する構成と、毎回埋める必要がある項目を抽出してください。その後、次回から使えるテンプレートとして整理し、各項目に記入例をつけてください」

素材の選び方:

  • 同じ用途で複数回作ったもの(月次報告、営業提案書など)
  • 評価や反応が良かったもの優先
  • 形式はPDF・PowerPoint・Wordいずれも可

Plusプランを使っていない場合、Claude.ai(無料プランあり)でも同様のファイル読み込みとテンプレート化指示は試せる。まず1セット作ってみて、次回の制作で使ってみるという順番が確認しやすい。

なお、制作物がPowerPointではなくコンテンツや3Dマップのような場合でも、「繰り返し発生する判断や作業をAIとの対話で型化する」という発想は共通している。@id_5389872 がClaudeと問答しながら世界観を構築しているように、制作の「思考プロセスそのものをAIとの往復で標準化する」方向にも応用が広がっている。

テンプレートをさらに「動的」にするプロンプト設計

一歩踏み込むなら、テンプレートを静的な穴埋めシートで終わらせず、「入力した情報をもとにAIが自動で埋める」ところまで設計するといい。

具体的には、テンプレート作成後に「このテンプレートを使って、以下の情報から資料の下書きを作成してください:[箇条書きで情報を入力]」というプロンプトを定型化しておく。テンプレート+入力プロンプトをCustom Instructions(ChatGPTの場合)やClaudeのProjectsに保存しておけば、毎回の呼び出しコストもゼロになる。

月3000円で作るAI秘書、その現実的な始め方で紹介した「AI秘書の設計」の文脈でいうと、テンプレート化は秘書に仕事の型を覚えさせる行為に近い。一度覚えさせれば、毎回ゼロから説明し直す必要がなくなる。この設計に慣れると、AI活用の密度が質的に変わってくる。

元になったツイート

  • Claudeと問答しながら、船でのんびり旅する世界をつくっていて。陸地どうしよう……と思っていたところにUSOMAP登場。生成したマップデータを使わせていただきました。 3Dつくったことないので勝手がよくわからないが、陸地でたー。出たが陸が白い……完成は遠い! https://t.co/HNqmsR0lQu https://t.co/U5Gs0lHrnN

  • 【媛の #リスキリング 日記 15日目を公開!】 ※媛のフリーランスとしての営業ノウハウも含めて発信中!! 最初の計画とは異なり、「媛のリスキリング日記」はChatGPTたんにお願いせず全部媛が手書きで作ってるって知ってた?(ただしベタ打ち笑) https://t.co/jidfqnFUiT

  • 毎回ゼロからPowerPointを作り直している人は「ChatGPT Work」でテンプレートを作るのがおすすめです。 ①過去に提出した資料を数本アップロードする ②共通する構成や評価項目を抽出する ③入力項目と記入例つきのテンプレートに変換する https://t.co/F9I0pFe9mK

参照ソース