ChatGPTの「応答遅延」と「融通の利かなさ」が同時に話題に
朝の出汁版(通勤2分)
- ポイント1: ChatGPTがGitHubのPRを直接参照する挙動が確認されており、@id_1106563310189568001をはじめ複数のユーザーから応答速度の低下が報告されている。
- ポイント2: 応答精度の向上と引き換えに処理時間が伸びる傾向が見られ、@id_60129102が指摘するように「お行儀のよさ」が制作・実務用途での取り回しにくさにつながるという声も出ている。
- ポイント3: 応答が遅いと感じたら、GitHub連携が不要なタスクではコンテキストをシンプルに絞り込んでプロンプトを投げることで、余計な外部参照を減らせる可能性がある。
出汁の素(深読みモード)
ChatGPTがGitHubを読みに行くようになった
ここ最近、ChatGPTの応答が「妙に遅い」と感じているユーザーが増えている。その一因として浮上しているのが、GitHubのPull Request(PR)を直接参照しに行く挙動だ。コード関連の質問や文脈にGitHubのURLが含まれていると、ChatGPTが外部リポジトリを読みに行くため、応答が返ってくるまでの時間が伸びているとみられる。
これ自体は「より正確な回答を出すための機能強化」という文脈で理解できる。ただし、使う側からすれば「早く回答が欲しいだけなのに」という場面も多い。精度と速度のトレードオフは、AIツールの進化においていつも避けられない論点だが、この挙動はユーザーが意図しないかたちで発動しやすい点が厄介だ。特に、会話履歴にGitHubのURLが残っている状態で別の質問をすると、関係ない外部参照が走る可能性がある。
「お行儀がよすぎる」問題、制作・実務での摩擦に
遅さとは別に、「ChatGPTは融通が利かない」という声も根強い。これは応答速度の話ではなく、モデルの姿勢の話だ。安全性への配慮や倫理的なガードレールが厳しく設定されているため、実務・制作の現場では「ちょっとやってほしいだけなのに断られる」「出力がやたらと丁寧すぎて使いにくい」という摩擦が生まれやすい。
この「お行儀のよさ」は、特にコピー・広告文・ストーリー系のコンテンツ生成、あるいはコードの強引な書き換えを頼む場面で顕著になりやすい。制作物をそのまま使いたい実践者にとって、いちいち「これは問題ありません」と前置きされたり、書き直しを断られたりするのはストレスだ。
この文脈で注目されているのがClaude(Anthropic)との比較で、Claude Opus 5登場、GPT-4o並みの性能が半額で使えるでも触れたように、モデルごとの「性格の違い」は実務の選択に直結するようになってきた。ChatGPTが得意な場面と、別モデルを使うべき場面を分けて考えることが、使い倒し型のスタンスとして現実的になっている。
応答が遅いとき、まずやるべきこと
「ChatGPTが遅い」と感じたら、最初に確認したいのは会話のコンテキストだ。GitHubのURLや大量のコードスニペットが会話履歴に残っている場合、それらが外部参照のトリガーになっている可能性がある。対処としては以下が有効とされている。
新規チャットを開く:会話履歴が蓄積されるほど、関連するコンテキストが増えて処理が重くなる。不要な文脈をリセットするだけで速度が改善するケースがある。
GitHubのURLをプロンプトから外す:リポジトリ全体を参照させるのではなく、必要なコードだけをテキストとして貼り付けることで、外部へのアクセスを回避できる。
プロンプトをシンプルに絞る:「あれもこれも」と詰め込むほど、モデルが参照先を広げようとする傾向がある。タスクを1つに絞ってプロンプトを投げ直すと、応答が速くなることがある。
「融通が利かない」問題への対処は少し異なる。System Promptやカスタムインストラクションで「出力形式を指定する」「前置きを省かせる」「断り文を入れない」といった明示的な制御をかけると、挙動が変わりやすい。試す価値のある一手だ。
ツールを使い分ける判断軸として
今回の話は「ChatGPTが劣化した」という話ではなく、「ChatGPTの特性が実務にフィットする場面・しない場面が明確になってきた」という話として捉えた方が使いやすい。
速度が重要なタスク(大量の文章生成、繰り返しの変換処理など)では、APIやより軽量なモデルを使う選択肢がある。「お行儀のよさ」が邪魔になる創作・コピー系の用途では、制約の少ない別モデルを当てる。逆に、調査・分析・コードのレビューのように精度と参照の深さが求められる場面では、今回のGitHub参照機能はむしろ武器になりえる。
AIプラン比較とOffice連携、今週の動きでも整理したように、AI活用の実践は「1つのツールに全部任せる」フェーズから「タスクごとにツールを選ぶ」フェーズに移行しつつある。ChatGPTに何かが「できない」のではなく、「その用途に合っているか」を問う視点が、使い倒すうえでの基本姿勢になってくる。
元になったツイート
ChatGPTは融通が利かないというか意識高さが鼻につくタイプだし。
最近のChatGPT、GitHubのPRを直接見に行くようになったせいで応答にやたらと時間かかる
握力に応じてお菓子をもらえる的なイベントが出先でやってたので、やってみました。 目指せ75キロでしたが、まだ衰えていなかったのでヨシ。 https://t.co/sTJG9yBCzb
参照ソース
- [X]@id_60129102: ChatGPTは融通が利かないというか意識高さが鼻につくタイプだし。→ twitter.com/id_60129102/status/208183065354137…
- [X]@id_1106563310189568001: 最近のChatGPT、GitHubのPRを直接見に行くようになったせいで応答にやたらと時間かかる→ twitter.com/id_1106563310189568001/status/2081…
- [X]@ImAI_Eruel: 握力に応じてお菓子をもらえる的なイベントが出先でやってたので、やってみました。 目指せ75キロでした…→ twitter.com/ImAI_Eruel/status/2081697314687848…
