ASADASHI
AI生成広告の透明性表示義務化を表すミニチュア紙工作のジオラマ
広告・集客2026.07.10·読了 2·難易度: ふつう

Googleが広告にAI利用の表示を義務化

AI生成広告の透明性表示義務化を表すミニチュア紙工作のジオラマ

朝の出汁版(通勤2分)

  • ポイント1: GoogleがAIで生成・加工された広告素材に対して、ユーザーが確認できる透明性ラベルと、広告主向けの開示ツールを導入すると発表した。
  • ポイント2: 使う側として知っておくべきは、AIで作った広告クリエイティブ(画像・動画・テキストなど)には今後「AI生成」である旨の開示が求められる流れになっており、対応を把握しておかないと配信に影響が出る可能性がある点。
  • ポイント3: 始めるなら、Google広告の公式ブログに掲載された開示ツールの仕様を確認し、自分が使っているAI生成素材がどの開示対象に当たるかをチェックしておくとよい。

出汁の素(深読みモード)

Googleが広告にAI開示ラベルを導入、何が変わるのか

Googleが、AIを使って生成・加工した広告素材に対して「AI生成」であることを示すラベルを表示する仕組みと、広告主向けの開示ツールを導入すると発表した。ユーザーが広告を見たときに「この画像はAIで作られたものです」と確認できるようにするのが目的で、広告の透明性を高める取り組みの一環だ。

注目したいのは、これが「Googleが任意で表示してくれる」話ではなく、広告主側に開示を求める流れになっているという点。つまり、AIで作ったクリエイティブを使って広告を配信している人は、その素材が開示対象かどうかを自分で把握しておく必要が出てくる。今すぐ全広告がブロックされるわけではないが、対応が遅れると配信に影響が出る可能性がある変更として受け止めておきたい。

「AI生成」と見なされる素材の範囲はどこまでか

現時点でGoogleが示しているのは、AIで生成または大幅に加工した画像・動画・音声が主な対象になるという方向性だ。「大幅に加工」の定義がポイントで、たとえば背景をAIで差し替えた画像、AIボイスを使ったナレーション、AIで生成した人物・製品ビジュアルなどが該当する可能性が高い。

一方、テキストのみの広告や、AIで軽微な色補正・トリミングをした画像については現状の発表内容では明示されていない。実用面では「AIで作ったと言えるもの」はすべて対象になりうると考えて動くのが無難な姿勢だろう。

GoogleのYouTube広告、6月に何が変わったかでも触れたように、Googleはここ数か月で広告まわりのポリシーを立て続けに更新している。一度見ておしまいではなく、定期的に公式情報をウォッチしていく必要がある。

広告主として今すぐ確認しておきたいこと

policy カテゴリの変更で最初にやることは、自分の広告アカウントで「AIを使って作った素材を使っているか」を洗い出すことだ。具体的には以下の順番で動くとよい。

1. 素材の棚卸し:現在配信中の広告クリエイティブのうち、画像生成AI(Midjourney、Adobe Fireflyなど)・動画生成AI・AIボイスツールで作ったものをリストアップする。

2. 開示ツールの仕様確認:Googleの公式ブログ(https://blog.google/products/ads-commerce/google-ads-ai-transparency-labels/)に掲載された開示ツールの概要を読み、どのタイミングで何を申告するのかを把握する。

3. ワークフローへの組み込み:今後AIで素材を作るたびに開示が必要になるため、クリエイティブ制作のフローの中に「開示チェック」を入れておくとミスが減る。

今すぐ違反になるケースは限定的だが、発表が出た段階で動き出しておくことで、ルールが本格施行されたときに慌てずに済む。

この動きが意味すること、業界はどう動いているか

Googleのこの発表は単体で見るよりも、業界全体の文脈に置くと意味が大きい。EUのAI規制(EU AI Act)やMeta・Adobeなどが進めるC2PA(コンテンツの出所・来歴を証明する業界標準)と同じ流れに乗っており、「AI生成コンテンツの開示」はプラットフォームを問わず標準化されていく方向にある。

つまり、Googleへの対応だけを考えればよいわけではなく、Meta広告・YouTube・検索まわりのコンテンツポリシーも同様の変化が来ると見ておくべきだ。先日の朝出汁で紹介したAIが引用するサイト、note.comが急浮上という話も含め、AIとコンテンツの関係性をプラットフォームが整理しようとしている動きは一貫している。

使う側として知っておくべきは、「AI生成素材を使う=グレーゾーン」という時代は終わりつつあり、「AI生成素材を使う=開示が必要」という前提でクリエイティブ制作を設計する時代に入ったということだ。

C2PAメタデータの埋め込みまで踏み込むなら

より深く対応したい場合、C2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)の仕様に基づいて、AI生成素材にメタデータを埋め込む方法がある。Adobe Fireflyで生成した画像にはすでにC2PA準拠のメタデータが自動付与されており、Adobe Content Credentials(https://contentcredentials.org/)のサイトで任意の画像の来歴を確認できる。

Googleの開示ツールとC2PAが将来的にどう連携するかはまだ明示されていないが、Adobe製品を使っているなら、生成時点でメタデータが残る仕組みを使っておくと、将来の開示要件への対応コストが下がる可能性がある。自動化・ワークフロー重視で動いている人は、素材生成のパイプラインにC2PA対応ツールを組み込むかどうかを検討する価値がある段階に来ている。

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