ASADASHI
AIが複数のソフトを自動操作するミニチュア紙工作のジオラマシーン
バイブコーディング2026.05.20·読了 2·難易度: ふつう

AIが全ソフトを自動で操作する時代へ

AIが複数のソフトを自動操作するミニチュア紙工作のジオラマシーン

朝の出汁版(通勤2分)

  • ポイント1: 広告管理や分析ツールへの指示を、文字を打つだけでAIが代わりに操作してくれる仕組みが普及し始め、マーケターの反復作業が大幅に減る可能性がある。
  • ポイント2: これまでは専門知識がないと使えなかったあらゆるパソコンソフトを、AIが『命令を受けて自動実行する窓口』として動かせるようになった。
  • ポイント3: 自社で使っている集計・レポートツールを『AIに任せて自動化できないか』と社内の開発担当に相談するタイミングとして今が最適。

出汁の素(深読みモード)

これって結局どういうこと?

最近GitHubというエンジニアのコード共有サイトで、ものすごく注目されているプロジェクトがあります。その名も「CLI-Anything」。35,000人以上の開発者がこのプロジェクトをブックマークしているんですが、一言で言うと「どんなソフトウェアでもAIが代わりに操作できるようにする仕組み」なんです。

たとえば、Googleアナリティクスでデータを引っ張ってきてExcelにまとめて…という作業があるとします。今までは「自分でポチポチ操作する」か「専用の連携ツールを別途契約する」しか選択肢がなかった。でもこの仕組みが広まると、「先月のCV数まとめておいて」とAIに話しかけるだけで、AIが実際にソフトを操作して結果を返してくれるようになるんです。

同時に注目されているのが、音声でAIに指示できる「Dogra」というプラットフォームと、無料テレビ配信の仕組み。この3つが同時期にトレンド入りしているのは、「AIが人間の代わりにソフトを動かす」という流れが、いよいよ現実のものになってきたサインだと思っています。

なぜこのタイミングで重要?

マーケターにとってなぜ重要なのか?

① 毎日の「コピペ作業」がなくなるかもしれない

マーケティング業務って、実は「情報を取ってきて、別の場所に貼り付けて、フォーマットを整える」という繰り返し作業の連続ですよね。広告のレポートをGA4からエクスポートして、スプレッドシートに貼り付けて、前月比のグラフを作って…これを毎週やっている方も多いはずです。

CLI-Anythingが目指しているのは、こういった「ソフトウェアへの操作指示」をAIが丸ごと引き受けることです。コードを書かなくてもできること、という観点で言えば、すでにChatGPTやClaudeに指示を出せる人なら、ほぼ同じ感覚で使えます。「このツールでこういうレポートを出して」という自然言語の指示だけで、AIがソフトを操作してくれる。そういう未来がすぐそこまで来ています。

② 「ツールが使えない問題」が消える

マーケティング部門では、さまざまなSaaSツールを並行して使うことが多いですよね。広告管理、CRM、BIツール、メール配信…。でも正直、全部のツールを使いこなせているかというと微妙だったりする。特に少し凝った操作になると「エンジニアに頼まないと無理」という場面が出てきます。

この仕組みが広まると、ツールの操作スキル自体の価値が下がり、「何を指示するか=どんなアウトプットが欲しいかを言語化できるか」の価値が上がります。つまり、業務経験豊富なマーケターほど有利になる構造なんです。

先日紹介したAIへの指示コストが最大9割減という話とも直結していて、「うまく指示できる人」が最も恩恵を受ける時代が加速しています。

③ 自動化の「相談タイミング」として今が最高

社内の開発担当やシステム担当に「レポート自動化したいんだけど」と相談しても、これまでは「工数がかかりすぎる」「専用のAPIが必要」と言われて終わることが多かったと思います。でもCLI-Anythingのようなオープンソースのフレームワークが整ってきた今は、開発コストが大幅に下がっています

また、Dobraのような音声エージェントプラットフォームも出てきて、「声で指示してAIが操作する」というUIも現実的になってきました。スマホからAIに仕事を任せる時代が来たという流れとも重なっていて、操作デバイスすら選ばなくなる方向に進んでいます。

具体的に始めるなら

今週中にやってみること

【優先度★★★】まず「自分のルーティン作業リスト」を書き出す

今週の月曜か火曜に、毎週・毎月繰り返している作業を箇条書きで10個書き出してみてください。「GA4からCSVを落としてスプレッドシートに貼る」「Meta広告のレポートをスクショしてSlackに貼る」など、できるだけ具体的に。これが自動化の候補リストになります。所要時間:15分。

【優先度★★☆】CLI-AnythingのサイトをChrome翻訳で眺めてみる

https://clianything.cc/ にアクセスして、Chromeの自動翻訳をオンにして眺めてみてください。どんなソフトに対応しているか、どんな指示が使えるかのイメージがつかめます。コードが書けなくてもOK。「こういう操作を任せられそう」という直感を磨く目的です。所要時間:10分。

【優先度★★☆】社内の開発担当に「一言相談」をSlackで送る

「AIで定型レポートを自動化できるか、今ちょっと気になっているんですが、最近話題のCLI-Anythingっていう仕組み知ってますか?」という一言を送るだけでOKです。開発担当が知っていれば話が広がりますし、知らなければあなたが情報を持っていくことで信頼につながります。

【優先度★☆☆】音声AIエージェント「Dogra」のGitHubを見ておく

https://github.com/dograh-hq/dograh を翻訳で眺めるだけでOK。「声でAIに指示する」という方向性が自分の業務に合うか、将来のイメージをつかむためです。

よくある疑問

よくある疑問

Q1. コードが書けない私でも、これって使えるんですか?

A. 正直に言うと、今すぐ自分で動かすにはまだエンジニアのサポートが必要です。CLI-Anythingはオープンソース(無料公開されたコード)なので、開発担当が「インストールして設定する」という初期作業が発生します。ただ、一度セットアップしてもらえれば、その後の「指示を出す」部分はマーケターでも担えます。コードが書ければ有利なこととして言えば、自分でカスタマイズして新しいソフトに対応させたり、複数ツールを連携させたりという発展的な使い方ができます。まずは「開発担当と連携して使う」という前提で考えるのがリアルです。

Q2. 今使っているツール(Meta広告管理画面やGA4など)にも対応しているんですか?

A. CLI-Anythingの考え方は「あらゆるCLI(コマンドライン操作)をAI対応にする」というものなので、ツール自体がAPIやコマンド操作に対応していれば理論上は使えます。Meta広告やGA4は公式APIがあるので、技術的には対応可能です。ただし「すでに対応済みのプラグインがある」かどうかは確認が必要。無料でAI作業アシストを使い倒す方法でも触れたように、ツールとAIの連携は「公式APIがあるかどうか」がまず確認ポイントになります。

Q3. これって、自社のデータがAIに全部見られてしまうんじゃないですか?

A. とても大事な視点です。CLI-Anythingはオープンソースなのでコードをそのままサーバー内で動かすことができ、データが外部に出ない構成を取ることも可能です。ただし、AIの「頭脳」部分(ChatGPTやClaudeなど)に指示を送る際にデータが含まれる場合は、その会社のプライバシーポリシーが適用されます。社内の情報セキュリティ担当と一緒に確認するのが安心です。

もう一歩踏み込みたい人へ

もう一歩踏み込みたい人へ

CLI-Anythingが属する「AIエージェント」という領域は、今まさに技術的な転換点にあります。キーワードとして覚えておきたいのが 「MCP(Model Context Protocol)」 です。これはAnthropicが提唱した規格で、AIとソフトウェアをつなぐための「共通言語」のようなもの。アンソロピックが公式AI拡張機能集を公開でも紹介したように、この規格が業界標準になりつつあり、CLI-Anythingもこの流れの上に乗っています。

発展的な議論として面白いのが、「マーケターの仕事のどこまでがAIに任せられるか」という問いです。データ収集・集計・レポート作成はほぼ自動化できる方向に向かっています。一方で「何を測るべきか」「どの数字が事業にとって本当に重要か」という判断は、業務経験を持つ人間の強みが残る領域です。

参考として、CLI-AnythingのGitHub(https://github.com/HKUDS/CLI-Anything)には実際のデモ動画があります。翻訳しながら眺めると、AIがターミナル(黒い画面)を操作している様子が見られます。「こんなことをAIが自動でやってくれるのか」という感覚をつかむのに最適です。

参照ソース