
SOUL.mdに一行書くだけでAI秘書が完成する
朝の出汁版(通勤2分)
- ポイント1: X上では「誰でもAI秘書を持てる時代が近い」という声が広がっており、Hermes Desktopを使った簡易セットアップが注目を集めている。
- ポイント2: Claude CodeやAntigravityのような高度なツールを使わなくても、SOUL.mdに役割を一行記述して長期記憶をONにするだけで秘書的な振る舞いが実現できると、@id_2035948535162826752が発信している。
- ポイント3: まずHermes Desktopを開き、SOUL.mdに「私専属のAI秘書です」と入力して長期記憶を有効にするところから始めてみると、自分専用のAIアシスタントの感覚をすぐに試せる。
出汁の素(深読みモード)
これって結局どういうこと?
「AI秘書が欲しい」という声は多いのに、実際に動かせている人は少ない。その理由のひとつが「セットアップの複雑さ」だった。Claude CodeやAntigravityのようなツールは強力だが、環境構築のハードルが高く、全員に勧められるものではない。そこで注目されているのが、デスクトップアプリ「Hermes Desktop」のSOUL.md機能を使ったシンプルなアプローチだ。SOUL.mdとは、AIに渡す「自分専用の人格設定ファイル」のようなもの。ここに「私専属のAI秘書です」と一行書き、長期記憶をONにするだけで、AIが文脈を蓄積しながら秘書的に振る舞うようになると、X上のユーザー(@id_2035948535162826752)が報告している。要は「設定ファイルに役割を宣言するだけで、自分専用AIの入口に立てる」ということ。
なぜこのタイミングで重要?
AIアシスタントの「個人秘書化」は、ここ数ヶ月で一気に現実味を帯びてきたテーマだ。その背景には、長期記憶(パーソナライズされた文脈保持)機能の実用化がある。以前は「チャットを閉じると文脈がリセットされる」のが当たり前だったが、各ツールが記憶機能を実装し始め、「以前話したことを覚えているAI」が珍しくなくなってきた。
この流れの中でHermes Desktopが面白いのは、「記憶+役割設定」をセットで、非エンジニアでも扱える形に落とし込んでいる点だ。Claude Codeのようなエージェントは強力だが、使いこなすにはある程度の技術的素養が必要。一方、SOUL.mdへの一行記述という方法は、「触ってから判断する」タイプの人間が最初の一歩を踏み出すのに適している。
注目したいのは、AIに「役割」を与えることの効果だ。同じモデルでも、「汎用アシスタント」として使うより、「自分専属の秘書」として文脈付きで使うほうが応答の質が変わる——これはプロンプト設計の基本でもある。Claudeを「正しくフル活用」する前提知識でも触れたように、AIの能力を引き出すには「どういう存在として振る舞ってほしいか」を明示することが出発点になる。Hermes DesktopのSOUL.mdは、その発想をファイル管理の形に変えたものと言える。
具体的に始めるなら
まず試したい人向け:最小構成で動かす
- Hermes Desktopを公式サイト(hermesdesktop.app)からダウンロードしてインストールする。macOS向けのデスクトップアプリで、無料枠から始められる。
- アプリを起動したら、SOUL.mdの編集画面を開く。ここに「あなたは私専属のAI秘書です。私のスケジュール、タスク、考え中のことを把握し、必要に応じて提案や整理を行ってください」と書くだけでいい。一行でも機能するが、自分の使い方や好みを加えるほど応答がチューニングされていく。
- 長期記憶をONに設定する。会話を重ねるたびにAIが文脈を積み上げていくため、初日より1週間後のほうが「自分向け感」が増す。
もう一歩踏み込みたい人向け:SOUL.mdの書き方を工夫する
SOUL.mdは単なる役割宣言に留まらず、自分の思考スタイルや好み、禁止事項を書くほど精度が上がる。たとえば以下のような記述が考えられる。
- 「箇条書きより文章で答えてほしい」
- 「朝の確認事項は短く3つ以内にまとめてほしい」
- 「私の仕事はフリーランスのデザイナーで、クライアントとのやり取りが多い」
この発想は、Obsidian×Claudeでメモが「燃料」に変わるで紹介したような「自分の文脈をAIに渡す」アプローチと根本的に同じだ。ファイル管理ツールが違っても、「AIに渡す素材を整える」という発想は共通している。
組み合わせ候補
日次タスク管理やメモとの連携を考えるなら、NotionやObsidianと並行して使うと情報の一元化がしやすい。Hermes Desktop単体でも会話ログは蓄積されるが、外部ツールでタスクや資料を管理しつつ、会話の入口としてHermes Desktopを使う構成が現実的だ。
よくある疑問
Q. ChatGPTやClaudeのWebアプリと何が違うの? Webアプリはセッションをまたいだ記憶が限定的で、毎回「自分が誰か」を説明し直す必要がある場面も多い。Hermes Desktopは長期記憶とSOUL.mdを組み合わせることで、「最初から自分のことを知っているAI」に近い状態を作れる点が異なる。ただし、使用するモデル自体の性能はAPIの設定に依存するため、「Claudeより賢い」ということではない。
Q. 無料で使えますか? Hermes Desktopは無料でインストールできる。ただし、バックエンドで使用するAIモデル(OpenAIやAnthropicなど)のAPI利用料が別途発生する場合がある。公式サイトで料金体系と無料枠の範囲を確認してから始めるのが確実だ。
Q. SOUL.mdに書いた内容はどこに保存される? ローカルのデスクトップアプリであるため、基本的には端末内に保存される。ただし、AIへの問い合わせ時にその内容がAPIに送信される点は理解しておきたい。個人情報や機密情報をそのまま書き込む前に、どのモデルAPIを通しているかを把握しておくのが無難だ。
もう一歩踏み込みたい人へ
SOUL.mdの仕組みは、要するに「システムプロンプトをファイルとして管理する」発想に近い。APIを直接触る人であれば、同様のことをシステムプロンプトに書いて独自実装することも可能だ。ただし、Hermes Desktopの長期記憶機能は単純なシステムプロンプトの埋め込みではなく、会話から重要情報を抽出して蓄積する仕組みが入っていると見られる(公式ドキュメント参照)。
発展的な使い方として興味深いのは、「役割の複数管理」だ。SOUL.mdを用途別に切り替えられる設計であれば、「ライティング秘書モード」「リサーチ秘書モード」のように場面ごとに人格設定を変える運用が考えられる。Claude、寝ている間に大仕事をさせる時代で触れたような非同期エージェント的な活用とは異なり、Hermes Desktopはあくまで「対話型の常駐秘書」として設計されている点は区別しておきたい。
GitHubリポジトリが公開されている場合は、SOUL.mdのスキーマや長期記憶の実装方式を確認することで、より精密な設定が可能になる。公式サイト(hermesdesktop.app)のドキュメントセクションが現時点での一次情報として参照先になる。
元になったツイート
AI秘書が欲しい人全員に AntigravityやClaude Codeを勧めるのは無理でした。Hermes Desktopの SOUL.mdに「私専属のAI秘書です」と書いて、長期記憶をONにするだけで、かなり秘書っぽくなりました。 「誰でもAI秘書を持てる時代」が近づいているのかも。 https://t.co/7o1oGYbWcN
「ChatGPT被害者の会・議事録風」 【議題】 ChatGPTは、 頼んでないのに提案してくる件。 【出席者】 私。 スマホ。 まだ起きてない脳。 勝手にやる気を出したChatGPT。 【発端】 朝、なんとなく開いた。 こちらとしては、軽い気持ちだった。 「今日ちょっと眠い」 この一文を置いた瞬間、
【書籍を執筆します!🔥】 「生成AIを科学研究に活用する方法」 をずっと追い続けてきましたが、今年に入り結論付近まで来たと感じます。 ・論文検索/読解/管理 ・論文執筆 ・研究計画書/申請書執筆 ・データ解析 ・スライド作成 ・Codex/Claude CodeなどのAIエージェント …
参照ソース
- [X]@id_2035948535162826752: AI秘書が欲しい人全員に AntigravityやClaude Codeを勧めるのは無理でした。He…→ twitter.com/id_2035948535162826752/status/2061…
- [X]@id_1706280345317076993: 「ChatGPT被害者の会・議事録風」 【議題】 ChatGPTは、 頼んでないのに提案してくる…→ twitter.com/id_1706280345317076993/status/2061…
- [X]@_daichikonno: 【書籍を執筆します!🔥】 「生成AIを科学研究に活用する方法」 をずっと追い続けてきましたが、今年…→ twitter.com/_daichikonno/status/20617532418017…
