ASADASHI
AIツールにスキルを追加・拡張するミニチュア紙工作のジオラマ
ツール速報2026.07.22·読了 2·難易度: やさしい

AIツールに「スキル」を教える時代が来た

AIツールにスキルを追加・拡張するミニチュア紙工作のジオラマ

朝の出汁版(通勤2分)

  • ポイント1: ClaudeやMicrosoft Copilotなど主要AIに「スキル」を追加・拡張できる機能が相次いで登場し、ツールを自分仕様にカスタマイズする動きが業界で加速している。
  • ポイント2: @shota7180が指摘するように、CopilotはExcelの数値分析からスライド生成・添削まで一気通貫で動かせるようになっており、「個別ツールの効率化」から「ワークフロー丸ごと置き換え」へと用途が拡張されている。
  • ポイント3: まずはCopilotのスキル機能でExcel→PowerPoint連携を試すか、Claudeの新スキル設定を自分のルーティン作業(イラスト生成・LP制作など)に当てはめるところから始めてみたい。

出汁の素(深読みモード)

「スキルを追加する」という発想がAIツールの使い方を変える

ClaudeとMicrosoft Copilotが相次いで「スキル」機能を打ち出している。共通しているのは「AIに新しい動作を覚えさせる」という発想だ。これまでのAIツールは機能が固定されており、使う側がツールに合わせる必要があった。スキル機能はその関係を逆転させる。自分の作業フローに合わせてツールを拡張できるようになってきている。

注目したいのは、この動きが単なるカスタマイズ機能の追加に留まらない点だ。Claudeではスキルを設定することで、特定のキャラクター画像生成や決まった形式の文書出力といった「個人ルーティン」に特化した動きが可能になる。Copilotでは発表内容を読むと、Excelの数値分析→グラフ化→PowerPointへのスライド生成→スピーカーノートの追加、という一連のワークフローをスキルとして組み込み、一気通貫で実行できるようになっている。

「個別ツールの効率化」から「ワークフローごと置き換える」という段階に差し掛かっており、使う側として知っておくべきは、AIに何を覚えさせるかを設計する力がそのまま生産性の差になるという点だ。Claude最上位モデルが7/20から標準搭載へでも触れたように、Claudeは急ピッチで機能拡張を進めており、スキル機能はその流れの延長にある。

CopilotのExcel→PowerPoint連携、何が変わったのか

Microsoft CopilotのスキルはOfficeアプリを横断して動く点が特徴だ。発表されたところによると、できることは大きく3段階に分かれている。

① 分析と可視化: Excelの数値データを読み込み、状況を把握するためのグラフを自動生成する。

② スライドへの展開: Excelのまま作業を続けつつ、その内容をPowerPointに呼び出してスライドを構成する。ここまではCopilotの従来機能でも部分的にできていた。

③ スキルによる添削・加筆: ここが新しい。スキルを使ってスライドを添削し、スピーカーノートを追加するところまで一連の流れで処理できる。

従来は「Excelで分析→スライドに貼り付け→原稿を別で書く」という作業を人が橋渡しして繋いでいた。スキルを介することでこの橋渡しをCopilotが担う形になっている。実用面では、定例報告や週次レポートのような繰り返し発生する資料作成に向いている。「繰り返し作業」をAIに丸投げする3つの手口で紹介した発想と重なるところがあり、組み合わせて考えると応用範囲が広がる。

「医師がChatGPTで調べながら診察」が示す、AIへの向き合い方の分岐

SNSで話題になっていたのが「主治医がChatGPTで薬の副作用を調べながら診察している」という投稿だ。「良い人だけど怖い」という感想は、多くの人が直感的に理解できるだろう。

興味深いのはこの違和感の構造だ。AIが答えを出すことへの不安ではなく、「専門家がAIに確認しながら判断している」という場面を目撃することへの不安に近い。つまり問題はAIの精度ではなく、使う側の位置づけの問題だ。

ここには使う側として重要な視点がある。AIを「調べるための道具」として使うか、「判断を補強するための道具」として使うかは、使う側の設計次第だ。医療の文脈では専門家の判断が前提にあるべきで、AIはその判断を引き出す材料として扱うのが適切な構造になる。

これはAIを使う場面全般に言えることで、スキル機能を設定するときにも同じ問いが発生する。「AIに何を判断させるか」「何は自分が判断するか」の線引きを意識的に設計できているかどうかが、ツールを使い倒せるかどうかの分岐点になる。

今週手を動かすなら:ClaudeとCopilotのスキル設定、どちらから始めるか

CopilotのスキルはMicrosoft 365のCopilot対応プランで利用できる。Excel→PowerPoint連携を試したい場合は、Microsoft 365のCopilot画面からスキル設定の項目を確認するところから始める。定例レポートや週次まとめなど、毎週同じ手順を繰り返している作業があればそれを対象にするとスキルの効果を実感しやすい。

Claudeのスキル機能については、anthropic.comの公式ページおよびClaudeのSettings内から確認できる。スキルとして登録する内容は、自分がよく繰り返す出力の「型」を言語化することから始まる。たとえばイラスト生成に使うなら「このキャラクターの特徴はこう、出力形式はこう」というルールをスキルとして定義することになる。LP制作や定型文の作成など、毎回同じ指示を書き直している作業があれば、それをスキル化する候補になる。

どちらから始めるかは、今の作業環境による。Officeを日常的に使っているならCopilot、Claude単体でテキスト系の作業が多いならClaudeのスキル設定を優先するのが現実的な順番だ。Claude、レート上限1.5倍&上位モデル継続無料とあわせて読むと、Claudeの無料枠で試せる範囲の判断材料になる。

スキルの設計力を上げる:「繰り返しの型」を言語化するところから

スキル機能を本当に使い倒すには、AIに覚えさせる「スキルの中身」を自分で設計できるかどうかが鍵になる。公式ドキュメントやデモで示されているのはあくまで典型的な使用例で、実際のバリューは「自分の作業に合わせて何を定義するか」によって決まる。

手順としては次のように整理できる。まず自分の1週間の作業を振り返り、「毎回同じ指示を書いているもの」「毎回同じ手順を踏んでいるもの」をリストアップする。次にその作業を「入力・処理・出力」の3つに分解して言語化する。この言語化がそのままスキルの定義になる。

たとえば「毎週競合サイトのURLを渡して要約レポートを出す」という作業なら、「入力:URL、処理:○○の視点で分析、出力:箇条書き5点+総評1段落」という形に落とし込めれば、それがスキルとして登録できる水準になる。APIが使える環境であれば、このスキル定義をシステムプロンプト化してさらに自動化の余地が広がる。スキル機能はGUI上での操作に留まらず、API側の設計とつながっている点を押さえておくと応用の幅が違ってくる。

元になったツイート

  • Claudeに新スキル教える機能出たか。俺の社長イラスト生成にも取り入れたいな。

  • 主治医はとても良い人なんだけど、薬の副作用でもなんでもChatGPTで調べながら診察してくるのが怖い

  • Copilotは、ExcelやPowerPointでの作業を、個別で効率化するだけではありません。 ①数値データを分析し、グラフで状況を可視化 ②Excelを呼び出し、そのままスライド作成 ③「スキル」を使って添削&修正、スピーカーノートを追加 https://t.co/YJ3fx3ThYC

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